びっくりサイエンス

「ジョーズ」の人食いザメ、実は狩りタイプは「待ち伏せ型」

背びれに行動記録装置を取り付けたホホジロザメ(アンドリュー・フォックス氏撮影)
背びれに行動記録装置を取り付けたホホジロザメ(アンドリュー・フォックス氏撮影)

 1975年に大ヒットした米映画「ジョーズ」で巨大な人食いザメのモデルとなったホホジロザメ。その狩りは、猛スピードで獲物を追い回し凶暴に襲いかかる「追跡型」のイメージが浸透している。だが国立極地研究所などの研究で、実は意外にも「待ち伏せ型」であることが分かってきた。

映画のヒットで追跡型のイメージ浸透

 ホホジロザメは世界中の海に広く分布し、日本近海でもまれに目撃される。諸説あるが最大で体長6メートル、体重2トン程度に育つとされている。大きく開く口には非常に鋭利な正三角形の歯が並び、オットセイやアザラシなどを捕食する。