眠れぬ墓標

第1部 65年後の現実(5)戦没者 いかに慰霊していくか

「昭和館」に保管されている持ち主不明の日章旗=東京都千代田区
「昭和館」に保管されている持ち主不明の日章旗=東京都千代田区

 東京・九段の国立施設「昭和館」。地下1階の資料収蔵室に、旧戦地から戻った持ち主不明の多くの遺留品が、ケースに入れて保管されている。

 色あせ、ところどころ汚れた何枚もの日章旗や千人針、認識票…。「祝入営 山田平八郎君 麹町青年学校教職員生徒一同」「祝入団 亀井松寿君」。兵士の名前とともに「武運長久」「義勇奉公」など勇ましい激励の言葉や、毛筆の寄せ書きがある。無事を願って家族や職場の同僚らが贈り、兵士たちが身につけて戦地に向かったのだろう。

 これらの遺品は、遺骨収集の際に発見されたり海外の在外公館から寄せられたりしたが、今年3月末までに厚生労働省から昭和館に移管された。その数約300点。一部は資料として展示されるが、スペースの問題もあり、大半は収蔵室に眠ったままだ。

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