眠れぬ墓標

特別編 絶海の硫黄島(1)約束 祖父捜す思い 東北と同じ

 「家族を戦争で亡くしても災害で亡くしても、大切な人を思う気持ちは変わらない。誰もが認めたくない死だけれど、確認しないとという思いにも駆られる」

 東日本大震災の被災地から遠く離れた福岡県久留米市で飲食店を営む木内由香子(40)は、テレビに映し出されるニュースに胸を痛めていた。一瞬にして人々の生活が奪われ、廃虚と化した地で、行方不明の肉親を捜し続ける被災者の姿に、自身や母の姿が重なった。

 木内の祖父、稔は、第二次大戦で有数の激戦地、硫黄島に上陸。いまだに遺骨は見つかっていない。木内は今年1月末から約3週間にわたり、政府派遣団の一員として、同島での遺骨収集事業に初めて参加した。

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