眠れぬ墓標

第4部 消えない責務(1)帰還 「この活動に右も左もない」

遺骨収集事業について語る野口健さん。問題を提起し続ける必要性を痛感している
遺骨収集事業について語る野口健さん。問題を提起し続ける必要性を痛感している

 15日、東京・千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた戦没者遺骨の引き渡し式。第二次大戦の激戦地、硫黄島では今年度、過去3番目の規模となる822人分の遺骨が収容された。式に出席した首相の菅直人は「引き続き国の責務として収容作業を徹底する」と宣言した。

 菅は昨年、硫黄島での遺骨収集事業の特命チーム設置を指示し、12月には訪島。現地の追悼式で「遺骨を家族の待つ地に帰すのが国の責務。一人でも多くの方の帰還につなげるよう全力を尽くす」と語った。

 「首相自ら特命チームを作り、硫黄島でメッセージを発したことは意義がある」。約3年間にわたり遺骨収集に携わってきたアルピニスト、野口健(37)は一定評価する。事業をめぐり、たびたび「オール・ジャパンで取り組むべきだ」と訴えてきた。

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