眠れぬ墓標

第4部 消えない責務(2)怠慢 国挙げ事業取り組むべきだ

 「私たちが慰霊に行って最初に何をするか分かりますか? ごみ拾いですよ」。戦争をテーマにした作品を発表する一方、南方などの戦跡をめぐるジャーナリストの笹(ささ)幸恵(36)は、悔しさをにじませる。

 平成17年、初めて足を踏み入れた南太平洋のガダルカナル島。旧日本軍の戦没者の慰霊碑は落書きだらけで、周囲にごみが散乱していた。

 一方、星条旗がはためく米軍の戦勝記念碑は街を見下ろす丘に立ち、入り口には現地人の門番が立っている。対照的な光景に切なさを感じた。「戦争に勝とうが負けようが、戦没者に対する慰霊の気持ちは同じなはずなのに」

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