眠れぬ墓標

第4部 消えない責務(4)世代 大切に思う心 後世へ伝える

 金沢市の金沢城近くにある石川護国神社。厳かな境内の一角に昨年秋、石川県遺族連合会の「展示資料室」がオープンした。室内には、連合会が県民に呼びかけて集まった戦没者の遺品約500点とともに、1800枚もの遺影が壁一面に掲げられている。

 「いまや戦没者は忘れられた存在になっている」。連合会副会長の小林茂隆(68)がつぶやく。

 遺族会組織でも、確実に世代交代が進む。戦争で父を亡くした小林も、年老いた母に代わって活動に取り組んできた。「遺族会は決して増えることはあってはならないし、いずれはなくなっていく」。平和への願いを込めてそう語る一方、「戦没者を大切に思う気持ちだけは後世に伝えたい」という思いをもとに、資料室開設に尽力した。

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