眠れぬ墓標

第4部 消えない責務(5)転機 「首相の姿勢」に期待と疑心

 1月24日に召集された第177通常国会。首相の菅直人は、就任後初の施政方針演説の中で、自身が目指す国づくりの理念の一つとして「不条理をただす政治」を掲げ、硫黄島での戦没者遺骨収集事業の強化について触れた。

 「国内であるにもかかわらず、今も1万3千柱もの遺骨が収容されずに眠っている。帰還は国の責務として進めなければならない」

 菅は昨年、「4年前に硫黄島を訪問して以来温めてきた構想」として、厚生労働省や防衛省など複数の関係省庁にまたがる特命チームを設置。事業の進捗(しんちょく)を妨げてきた縦割りを排除しつつ、チームで米国の資料を精査し、新たな集団埋葬地が発見された。平成23年度予算案には、関連予算として22年度の約7倍の11億6千万円が計上された。

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