眠れぬ墓標

「餓島」の慟哭(2)重い記憶 戦友を救えず 心の傷今も

僧侶とともに、持参した清酒を慰霊碑に注いで戦没者を弔う金泉潤子郎さん=平成26年9月、ガダルカナル島
僧侶とともに、持参した清酒を慰霊碑に注いで戦没者を弔う金泉潤子郎さん=平成26年9月、ガダルカナル島

 5月25日、薄曇りの東京・千鳥ケ淵戦没者墓苑。身元不明の戦没者遺骨を納骨する政府主催の拝礼式で、この1年間に海外などから持ち帰られた2498人分が納められた。

 厳粛な雰囲気の中、臨席した秋篠宮ご夫妻が納骨堂に向かって拝礼された。首相の安倍晋三も静かに花をたむけた。

 「今日あるのは犠牲になった人のおかげ。供養するのは生き残った者の務めだ」。ガダルカナル島戦の生還者、金泉潤子郎(96)=東京都板橋区=は、改めてかみしめた。納められた中には、金泉が昨年9月、民間の遺骨収集団とともに訪島した際に収容された遺骨も含まれていた。

 日本のはるか南約5千キロに浮かぶソロモン諸島のガ島。金泉が所属した第2師団は昭和17年10月に上陸した。密林を大きく迂回(うかい)し、米軍から飛行場を奪還する作戦。全長35キロに及ぶ迂回路は、師団長の名にちなみ「丸山道」と呼ばれた。

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