眠れぬ墓標

「餓島」の慟哭(4)待つ遺族 国の「責務」 姿勢を注視

 「約70年間、帰還船に乗りたくても乗れなかった方々が、今ようやく日本へ戻れる」。昨年9月、日本の艦艇として昭和18年2月の旧日本軍の撤退以降初めてガダルカナル島に入港した海上自衛隊の練習艦を、その場にいた多くの関係者が万感の思いで見つめた。

 政府が実施する海外戦没者の遺骨収集事業で、海自艦が遺骨を日本に届ける初めての事例。137人分が1カ月後に帰国した。「国のために命をなげうった方々を、国としてこうした形で迎えることこそ重要だ」。現地で民間団体の遺骨収集活動を指揮した僧侶、崎津寛光(42)は改めてかみしめた。

 同じ時期、米軍の遺骨捜索の専門機関も、未収容の米国人戦死者27人の遺骨を捜すために訪島していた。「遺骨収集に対する日米の差に驚いた」。崎津らの活動を米ニューヨーク・タイムズの東京支局長として取材したマーティン・ファクラー(48)が語る。

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