言葉のひと解き

姓→名(せい→めい) 欧化主義より相互主義へ 清湖口敏

メコン地域諸国との外相会談に臨む河野太郎外相 =3日、バンコク(ロイター)
メコン地域諸国との外相会談に臨む河野太郎外相 =3日、バンコク(ロイター)

 普段は滅多に開かない外務省のホームページをふと覗(のぞ)いてみると、河野太郎大臣のコーナーがあったので、早速英語版に切り替えたところ、外相の名前が「Taro KONO」と表示された。おや、これはどうしたことか。河野外相は5月の記者会見で、日本人名のローマ字表記を習近平・中国国家主席や文在寅・韓国大統領らの例に倣って「姓→名」の順にするよう、海外メディアに要請すると表明していたはずである。

 河野発言を報じた新聞のなかには、名前のローマ字表記が「名→姓」となった背景に明治時代の欧化主義があったことや、文化庁国語審議会が19年前に「姓→名」が望ましいと答申していたことなどを詳しく紹介するところもあった。答申は、言語や文化の多様性を生かし、各々(おのおの)固有の形式で姓名を記述することの意義を説いていた。

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