眠れぬ墓標

第1部 65年後の現実(4)行動 遺骨収集 戦没者の気持ち忘れぬ

 遠く異国の地で、今も残される戦没者の遺骨。「いつ帰ってきても身元が確認できるように」と、NPO法人「戦没者追悼と平和の会」(佐賀県みやき町)が今年3月、新たな取り組みを始めた。

 DNA情報の保存活動。遺族に綿棒と専用のサンプルキットを配り、口中の粘膜をこすり取り、キットに塗りつけて保管しておいてもらう。サンプルデータは100年間効力が保てるといい、たとえ遺族が亡くなった後で遺骨が戻っても、身元の照合が可能となる。

 「遺族も高齢化が進んでいる。国にしっかりした照合体制を取ってもらうための足がかりになれば」と、法人代表理事の塩川正隆(65)。腰の重い国に対し、塩川らは遺骨収集や遺品返還などに積極的に当たるよう陳情も続けている。「国のやり方はおかしいが、言うだけでは正しい方向に向かない。自分で動いて示していかないと」と語る。

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