眠れぬ墓標

令和の課題(5)使命 日本帰還 戦没者との約束

活動中に収容方法について検討する赤木衛さん(中央)=6月17日、テニアン島(池田祥子撮影)
活動中に収容方法について検討する赤木衛さん(中央)=6月17日、テニアン島(池田祥子撮影)

 「右大腿骨(だいたいこつ)は40・5センチ、左は41・4センチ…。歯の特徴からモンゴロイドの可能性が高い」。6月、北マリアナ諸島テニアン島での戦没者遺骨調査・収集活動では毎夜、収容した遺骨の長さを計測し、状態を確認する作業が行われた。

 ほかの地域で見つかるのは戦死した軍人の遺骨だが、同諸島では必ずしもそうとはかぎらない。日本から移住した多くの民間人が暮らしていたためだ。

 「女性、子供も含まれるから簡単じゃないんだよ」。派遣団長で、日本戦没者遺骨収集推進協会理事の赤木衛(55)が、遺骨の見分け方の難しさを語る。

 赤木は大学1年だった昭和59年、現JYMA日本青年遺骨収集団の一員として、テニアンの北5キロにあるサイパン島での活動に初めて参加した。大学構内で目にした南国の風景写真をあしらった募集ポスターに冒険心がくすぐられたからだが、サイパンでの出来事が、活動を続けていく意志の原点となった。

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