びっくりサイエンス

障害者スポーツで「超人的」な能力獲得 パラ選手の研究で実証

パラ卓球の茶田ゆきみ選手の脳の活動を記録する中西智也さん=東京都目黒区の東京大(松田麻希撮影)
パラ卓球の茶田ゆきみ選手の脳の活動を記録する中西智也さん=東京都目黒区の東京大(松田麻希撮影)

 事故や病気で脊髄を損傷して車いす生活を送る人たちが、スポーツをすることで上半身の機能が高まり、健常者にはない能力を獲得していることが東京大などの研究で明らかになった。パラリンピックに出場経験があるアスリートらを調べたところ、障害を持ちながらも運動に取り組んできた習慣の有無が能力獲得に関係していることが分かった。東京パラリンピック開催を今夏に控え、関心が高まる障害者スポーツの意義が科学的に確かめられた格好だ。

上半身つかさどる脳に変化

 東京大の中沢公孝教授らの研究チームは、脊髄損傷の人▽小児ポリオなど脊髄損傷以外の理由で下肢に障害がある人▽健常者-の3グループを対象に、握力の調節能力を調べる実験を行った。この能力は高齢者の転倒率や認知機能の低下と関連があるなど、心身の状態と密接に関係する指標とされる。

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