明治維新を支えた男 白石正一郎日記に見る幕末

第3部 新時代(4)女性陣がかくまった愛人 編集委員・宮本雅史

白石正一郎の妻、加寿子(個人蔵/下関市立歴史博物館寄託)
白石正一郎の妻、加寿子(個人蔵/下関市立歴史博物館寄託)

 幕末・維新の動乱期、多くの女性が舞台裏で関わった。400人を超える尊攘志士たちの拠点となった山口・下関の荷受問屋「小倉屋」の女性たちも例外でなかった。志士たちを支えた8代目当主、白石正一郎(しらいし・しょういちろう)が記した『白石正一郎日記』(日記中摘要)には、白石家の女性陣の奮闘ぶりが記されている。

 女性陣を仕切ったのは正一郎の母親、艶子(つやこ)だ。

 文久3(1863)年、白石邸で高杉晋作が奇兵隊を結成すると、それまでも尊攘志士の根城だった白石邸は一層、情報交換や憩いの場となり、白石家の資産は、その接待で音を立てて崩れていった。

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