言葉のひと解き

清湖口敏 マークシート方式 正答あれど選択肢に正解は?

最後となった大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら。来年度からは大学入学共通テストが実施される =1月19日午前、東京都文京区
最後となった大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら。来年度からは大学入学共通テストが実施される =1月19日午前、東京都文京区

 大学入試センター試験も終わり、受験戦線はいよいよ国公立大の2次試験へと移る。センター試験に代わって来年度から始まる大学入学共通テストでは、国語と数学の記述式問題の導入が見送られた。計画された方法では公平、公正な採点が望めないというのだが、では現行のマークシート方式(選択式)が断然優れているかといえば、私はそうは思わない。採点者の主観が入り込まず、いかにも優れているかのようには見えるものの、記述式に比べて出題そのものに難が見られる例が多く、選択式を手放しで歓迎する気にはとてもなれないのである。

 ▼身も蓋もない

 以前、私は「国語逍遥」というコラムで、某有名中学の国語の入試問題が解けなかった話をご紹介したことがある。「身も蓋もない」の意味は(1)どうしようもない(2)はっきりとしすぎた(3)大まかな-のうちのどれかという問題で、迷いに迷った揚げ句、私は(1)と答えた。正解は(2)だった。

 身(容器の本体)も蓋もないと隠す部分がなくなるため、この慣用句は「露骨すぎて、情味も含蓄もない」(広辞苑)という意味につながった。(2)は、「露骨すぎる」を受験生(小学生)にも分かりやすく言い換えたものだろう(言い換えでニュアンスに違いが生じたが、その程度ならやむを得ないか)。

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