つくる会教科書不合格、坂本龍馬の功績も「誤解のおそれ」

 来年度に採択される中学校の教科書検定で「一発不合格」とされた自由社版の「新しい歴史教科書」。21日に記者会見した「新しい歴史教科書をつくる会」によると、検定意見の中には文部科学省の教科書調査官の主観がにじむような指摘も含まれていたという。同教科書は自虐史観の克服を目指して編集され、これまで3回の検定に合格している。果たして検定結果は妥当だったのか。

 「(仁徳天皇は)世界一の古墳に『祀(まつ)られている』というのは、生徒が誤解するおそれのある表現である」。つくる会が明らかにした「欠陥」を指摘する検定意見の一つだ。つくる会が教科書調査官に理由をたずねたところ、「葬られている」が正しい表現だと指摘された。