新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクの品不足が続いている。マスクメーカーは24時間態勢でフル生産を続け生産量を通常の2、3倍に拡大しているほか、政府の補助金を受け設備投資に乗り出す動きも出てきた。ただ、ドラッグストアなどの店頭では商品を求め列に並ぶ「マスク難民」の姿が絶えない。メーカー側も先行きの見通しは立たず、3月中に品不足を解消できるかは不透明だ。
「需要が通常の5~7倍に膨れ上がっている。各社が懸命に増産しているが、正直言って“焼け石に水”の状況だ」
マスクメーカーなど115社が加盟する全国マスク工業会の高橋紳哉専務理事は、そうため息をつく。