国難に思う

伝染病に勝つための「超ナショナリズムの賢さ」 本村凌二・東大名誉教授

イタリア・ミラノの広場で警戒に当たる兵士=22日(AP)
イタリア・ミラノの広場で警戒に当たる兵士=22日(AP)

 シンガポール沖合の船上で青年は電報を受けとった。「ケサ三ジ ナツコリユコウセイカンボ ウデ シス」…夏子流行性感冒で死す。百年以上前にはやった「スペイン風邪」を背景とした武者小路実篤『愛と死』には、愛する婚約者の突然死という衝撃の場面がある。

 今をときめく『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』で知られる歴史家Y・N・ハラリは、人類はもはや飢饉も疫病も戦争も克服し、今や肥満、老衰、自殺で亡くなる人間の数がはるかに多いと語っている。ところが今年になって、中国に始まった新型コロナウイルス感染症はもはや世界中を巻きこむ嵐になり、死者もすでに1万5千人を超えている。

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