明治維新を支えた男 白石正一郎日記に見る幕末

第3部 新時代(7) 今の日本人へのメッセージ 編集委員・宮本雅史

白石正一郎とされる人物(中央のあごひげの男性)が写った写真。一緒に写っている井上聞多(馨)や伊藤俊輔(博文)らを柔らかな表情で見守っているようにも見える。それは正一郎の生きざまを象徴しているようだ (東行庵蔵・下関市立東行記念館寄託)
白石正一郎とされる人物(中央のあごひげの男性)が写った写真。一緒に写っている井上聞多(馨)や伊藤俊輔(博文)らを柔らかな表情で見守っているようにも見える。それは正一郎の生きざまを象徴しているようだ (東行庵蔵・下関市立東行記念館寄託)

 先の大戦から75年。焦土と化したわが国は奇跡的な復興を遂げ、国際社会で牽引(けんいん)的な役割を果たすようになった。高度成長期にはエコノミックアニマルなどと揶揄(やゆ)されたが、日本人の誇りと底力を発揮、国際社会にその立場を確立した。

 屈辱的なシベリア抑留から復員した父親が、何かに向かって憂さを晴らすように、遮二無二(しゃにむに)、働く姿を今も思い出す。父親だけでなく全ての日本人がそうだった。それを象徴したのが昭和39(1964)年の東京五輪と同45年の大阪万博だったと聞かされて育った。

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