エンタメよもやま話

新型コロナで世界の旅行業界5000万人失職 買い物と働き方も激変へ

 さて、今週ご紹介するのは、エンタメの王道のひとつ、世界の旅行業などに関するお話です。

 昨年末以降、全世界規模で猛威を振るう新型コロナウイルスは3月15日に感染者が全世界で累計15万人を突破。日本でも政府が全国的なスポーツや文化イベントの自粛を要請したものの収束の気配がないため、延長を求めると表明しました。

 このため、3月以降、中止・延期となるコンサートや舞台などが急増。エンターテインメント業界に大打撃を与えているのですが、世界規模で見ると、エンタメ業界以上に打撃を受けている業界があります。旅行業界です。今回の本コラムでは、旅行業とその関連業界がどれほど大変なことになっているかについてご説明いたします。

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 本コラム執筆のため、欧米主要メディアの新型肺炎関連のニュースをウオッチしていて、この話を見つけた時には驚きました。3月13日付でロイター通信や米金融経済系通信社ブルームバーグなどが伝えているのですが、旅行業界の国際業界団体、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC、本部=英ロンドン)によると、今回の新型肺炎の影響で多くの旅客機やクルーズ船が運休に追い込まれ、全世界で今年旅行を計画していた人の約25%が旅行を断念。世界の旅行業界では約5000万人が職を失うとの推計を発表したのです。