国難に思う

「パパ・ママは先輩」自宅でもこどもは学べる 社会学者・加藤秀俊

新型コロナウイルス(新型肺炎)関連 休校で無人の教室 =3月12日午後、大阪市大正区の泉尾北小学校(薩摩嘉克撮影)
新型コロナウイルス(新型肺炎)関連 休校で無人の教室 =3月12日午後、大阪市大正区の泉尾北小学校(薩摩嘉克撮影)

 小学校から高校まで、ほとんどひと月のあいだ休校という異常事態が発生した。めんどうな疫病のおかげだからしかたがない。しかし、この休校問題をとりあげた親たちや識者の意見を報道機関でみるかぎり、みなさん困った、困った、とおっしゃっているのがわたしには不可解であった。こどもの勉強が遅れる、給食がなくなったので昼食の用意をしなければならない、生活時間が不規則になる、いろんな理由で困った、というわけ。

 だが、ほんとうにそうか。わたしはそうは思わない。こどもが家にいて自由時間があるならこれこそ絶好のチャンス。パパやママがいろんな勉強を教えたらいいではないか。あら、そんな筆順じゃいけないのよ、こう書くの、と書き取りを教えたっていいし、ふんふん、これはパパもこどものころ苦労したんだよ、といって二次方程式の解き方を教えたっていい。そうすれば学校にゆかなくたって、家に両親という立派な先生がいるのだからこどもは安心して親を見直すだろうし、パパ、ママも権威回復。こんなありがたいことはないではないか。

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