石山寺「勅封秘仏」の謎 パワーストーンで迫る

天皇の勅使によって公開されている石山寺の本尊・如意輪観音。飛鳥時代の金銅仏が胎内から発見された=大津市
天皇の勅使によって公開されている石山寺の本尊・如意輪観音。飛鳥時代の金銅仏が胎内から発見された=大津市

 国内唯一の「勅封(ちょくふう)秘仏」として知られる石山寺(大津市)の本尊・如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜのんぼさつ)=重要文化財=が、同寺本堂で一般公開されている。「勅封」とは天皇の命による封印を意味し、皇室との深い縁を示唆するが、その起源をうかがわせる史料は見つかっていない。一方、近年の調査で、石山寺周辺で採掘される「石山寺硅灰石(けいかいせき)」(国の天然記念物)といわれる白亜の奇岩が、石山寺より先に天智(てんじ)天皇によって創建された川原寺跡(奈良県明日香村)の礎石に使われていたことが判明。勅封秘仏のルーツに迫る根拠として注目されている。(川西健士郎)

 如意輪観世音菩薩は33年に1度、または天皇即位の翌年に開扉(かいひ)される。石山寺の記録によると、その間の勅封は寛和元(985)年の開扉から平成28年の前回の開扉(33年に1度)まで、83回にわたり厳格に実施されてきた。寛和元年は花山(かざん)天皇が即位した翌年で、紫式部が石山寺で源氏物語の構想を練ったとされる時期の少し前。これ以前の記録は残っていないという。

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