クローズアップ科学

数学に革命 望月新一教授の「宇宙際タイヒミューラー理論」って何?

 30年以上にわたって未解決だった数学の難問「ABC予想」を京都大の望月新一教授(51)が証明した。数学史に残る画期的な業績だ。その理論は数学の新時代の扉を開く鍵として世界的に注目されている。

 学術誌に論文掲載が決まった望月氏の新理論は、整数の性質を研究する「数論」という分野の業績だ。1、2、3と続く整数は一番身近な数でありながら最も奥が深く、美しいとされ、19世紀の天才数学者ガウスは数論を「数学の女王」と表現した。多くの難問が未解決のまま残されていることでも知られ、ABC予想もその一つだった。