クローズアップ科学

AIで大腸がんを瞬時に判定 昭和大・工藤特任教授「多くの患者助けたい」

工藤進英・昭和大特任教授(伊藤壽一郎撮影)
工藤進英・昭和大特任教授(伊藤壽一郎撮影)

 高精度な診断で医療に革命を起こしつつある人工知能(AI)。国内で初めて医療機器として承認された「エンドブレイン」が代表格で、熟練医並みの精度で大腸がんの発見を可能にした。開発を指揮したのは専門医で昭和大特任教授の工藤進英(しんえい)さん(72)。原動力となったのは、患者をなんとか救いたいという思いだった。

 工藤さんは新潟大病院の外科医だった1970年代、大腸がんの治療に取り組んでいた。当時、大腸がんは悪性ポリープが原因といわれていたが、患者の多さと比べ、発見されるポリープが少ないことから、ポリープ以外の原因があるに違いないと思っていた。