コロナ禍で文学賞選考会相次ぎ延期 背景には出版界事情も

テレビ会議での選考に臨んだ蛇笏賞の選考委員
テレビ会議での選考に臨んだ蛇笏賞の選考委員

 新型コロナウイルスの感染拡大が、伝統と権威のある文学賞の選考にも影を落としている。ホテルの一室などで作家らが文学論を戦わせる選考会は、集団感染のリスクが高い「3密(密閉、密集、密接)現場」になりかねないからだ。選考会の延期も相次ぐが、その背景には出版界の事情も透ける。(文化部 海老沢類)

 「複数の案を検討した上での苦渋の決断」と語るのは三島由紀夫賞と山本周五郎賞を主催する新潮文芸振興会の担当者だ。両賞は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月15日の予定だった選考会を9月17日に延期した。過去に村田沙耶香さんらが受けた三島賞は新鋭の純文学が対象で、山本賞は主にエンターテインメントに贈られる。ともに昭和63年から授与を続けており文壇での注目度は高い。

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