コロナ 苦闘と共生

免疫の暴走、急激に重症化 「スペイン風邪」類似…治療手探り

 新型コロナウイルスの感染拡大はウイルスの脅威を人類に突きつけた。まだ根本的な治療法がない中、病気のメカニズムの解明や薬の開発が急がれる。

 新型コロナに感染した西日本のある患者は、一時快方に向かっていたが、急激に容体が悪化した。患者を救えなかった医師は「自分も感染の危険がある中、最善の治療をしたが亡くなってしまった。悔しい」と声を振り絞る。「誰が重篤化するのか分からない。治療は難しい」

 防衛医科大で治療の最前線に立つ川名明彦教授(呼吸器内科)は「この病気の怖さは、根本的な治療法がないことだ」と語る。いくつかの薬の効果が指摘されるが、決定打はまだない。酸素吸入や人工呼吸器も補助療法でしかない。「医師は丸腰に近く、急速な容体悪化を目にするのは本当につらい」と顔を曇らせる。

薬やワクチンなし

 死因の大半は肺炎だ。インフルエンザによる肺炎は、ウイルスが肺に入って起きることが多い。これに対して新型コロナは、免疫機構がウイルスに打ち勝とうとするあまり、暴走状態に陥って重い肺炎を招くことが分かってきた。

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