ザ・インタビュー

拉致問題、国家の意志を貫けるか 元自衛隊特殊部隊員・伊藤祐靖さん新刊「邦人奪還」

海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」創設に携わった伊藤祐靖さん。自衛隊退官後も技術を磨き「いまも現役だと思っている」と語る(新潮社提供)
海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」創設に携わった伊藤祐靖さん。自衛隊退官後も技術を磨き「いまも現役だと思っている」と語る(新潮社提供)

 平成11年、能登半島沖で発生した不審船事件で、イージス艦「みょうこう」の航海長として不審船を追跡し、その後、自衛隊初の特殊部隊の創設に深く関わった伊藤祐靖さんが、自身の体験をもとに「ドキュメント・ノベル」を刊行した。これまで手掛けた自伝や手記では現実味を持って書けなかった「自衛隊による拉致被害者の奪還」をテーマに、膠着(こうちゃく)する拉致問題に一石を投じる作品だ。

 19年、42歳で自衛隊を退いた後、元自衛官や予備自衛官らでつくる「予備役ブルーリボンの会」の幹事長を務めるなど拉致問題の解決に力を注いできた。

 21年前の不審船事件では、目の前を航行する不審船の船尾に観音開きの扉があるのを目撃。警告射撃後、動きを止めた不審船へ立ち入り検査が検討されたが、不審船が再び動き出したため、船内捜索は行われず、追跡は見送られた。

 「目の前で日本人が連れ去られた可能性が極めて高い状況だった。拉致被害者に対する思いというのは、軽くはありません」

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