罪深い特攻隊員遺書の創作、なぜ元海軍士官は手を染めた

山口県周南市の観光協会が販売している手ぬぐいなどの商品。「18歳の回天特攻隊員の遺書」があしらわれている
山口県周南市の観光協会が販売している手ぬぐいなどの商品。「18歳の回天特攻隊員の遺書」があしらわれている

 死を目前にした特攻隊員の若者が母への思いを吐露した「18歳の回天特攻隊員の遺書」。この作者が実在せず、既に亡くなった元海軍士官の男性による創作だった疑いが浮上した。先の大戦で日本軍が開発した人間魚雷「回天」に搭乗したという特攻隊員の遺書の内容は多くの人の感動を呼び、インターネット上でも事実として定着している。なぜ男性は罪深い行為に手を染めたのか。戦後75年。戦争当事者が減少する中、戦争の真実を伝える難しさが改めて浮かび上がった。(大森貴弘)

 「遺書の内容は(特攻隊員の)素直な心情を表しており、特攻隊に思い入れが深い人ほど心にすっと入ったのだろう。それだけに悪質だ」