日本の論点

岡山 可視化された危険な用水路

 岡山県南部の住宅地では、安全柵やコンクリート製の蓋、防護ネットがない用水路が多く、歩行者や自転車が転落する事故が後を絶たない。県などの調べでは、平成25年1月~令和元年9月の約6年半で、用水路、側溝、小川、田畑への転落事故による県内の死者は173人にも上る。平成25年、27年の自転車などでの転落死者数は全国の都道府県でワーストだった。

 瀬戸内海に面した温暖な県南部は、江戸時代から稲作地帯が形成された。近代に入ると明治32年から昭和38年の長期にわたる児島湾干拓で、さらに水田が広がり、農業用用水路が発達した。全国の用水路総延長約40万キロに対し、岡山市内だけで1%の約4千キロ。倉敷市も約2100キロ。用水路の密度は全国平均の5~6倍にもなる。

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