びっくりサイエンス

急増するフェイク動画 米大統領選控え大手メディアが対策強化

 高度な人工知能(AI)を悪用して作った偽物の動画「ディープフェイク」によって、誤ったニュースや情報が拡散されるリスクが一段と高まっている。米大統領選を前に、こうした脅威に対抗しようとテクノロジー企業やニュースメディアが対策を強化。コロナ禍でオンライン会議の映像を乗っ取られる可能性もあり、リスクは一般人にも及んでいる。

1年半で6倍に急増

 ディープフェイクはAIの開発技術である「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク(偽物)」を組み合わせた造語だ。特定の人物の顔や表情をAIに学習させて、別の動画にはめ込み、本物そっくりの偽動画を作ることができる。非常に精巧で、人の目では見分けがつかないものも多い。

 政治家の発言を偽造したり、俳優や芸能人の顔をポルノ動画に合成したりといった偽動画が2017年ごろから出現し、社会問題化している。有名人だけでなく、一般人が被害に遭うケースも報告されている。