クローズアップ科学

ノーベル賞に輝いたC型肝炎研究 日本人も貢献

C型肝炎ウイルスのイメージ図(米疾病対策センター提供)
C型肝炎ウイルスのイメージ図(米疾病対策センター提供)

 今年のノーベル医学・生理学賞はC型肝炎ウイルスを発見した米国などの3氏に贈られることが決まった。約40年にわたる研究の成果を基に、輸血による感染の防止や治療法が確立され、人類はC型肝炎を克服しつつある。ここに至るまでには、受賞してもおかしくない貢献を果たした日本人の存在もあった。

 肝炎は肝臓に炎症が起き、細胞が破壊されていく病気だ。遺伝やアルコールの多量摂取で起きることもあるが、主な原因はウイルス感染が占めている。

 ウイルスによって起きる肝炎は2つのタイプに大別されることが1940年代に明らかになった。1つは水や食べ物から感染するA型肝炎だ。潜伏期間が短く劇症肝炎を起こして死に至ることもあるが、大半の患者は完治し、生涯にわたって保たれる強い免疫を獲得できる。