どうする福祉 縮む日本の処方箋

第4部 医療×就労(2) 「医療安保」の視点で病床計画

敷地内に設置されたテントで発熱患者らの容体チェックを行う医療スタッフ =川崎市立井田病院(同院提供)
敷地内に設置されたテントで発熱患者らの容体チェックを行う医療スタッフ =川崎市立井田病院(同院提供)

 「今日にも患者を受け入れてはもらえないか」

 川崎市立井田病院(同市中原区)の中島洋介院長に2月上旬、神奈川県の幹部から電話が入った。横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルス感染が拡大し、入院先としての打診だった。

 井田病院は結核を除いて感染症病床を持たない。救急用病床での対応を急遽(きゅうきょ)決め、感染症専門医を中心に有志の治療チームを編成。中島院長は「スタッフは自治体病院で働く自覚と意欲を示してくれた」と振り返る。第3波に直面する今月22日現在、受け入れてきた入院患者は感染疑いを含め370人を超える。