クローズアップ科学

はやぶさ2、富岳…日本の快挙続いた2020年

はやぶさ2のカプセル分離に成功し、喜びに沸く宇宙航空研究開発機構(JAXA)の管制室=12月5日、相模原市(JAXA提供)
はやぶさ2のカプセル分離に成功し、喜びに沸く宇宙航空研究開発機構(JAXA)の管制室=12月5日、相模原市(JAXA提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で科学の役割が大きく問われた2020年。ウイルスの実態解明に世界の注目が集まる一方、小惑星探査機「はやぶさ2」や新型スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」の快挙で日本の存在感が際立った。今年の科学ニュースを振り返る。

新型コロナ 起源解明は道半ば

 世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、ありふれた風邪の原因でもあるコロナウイルスが変異して生まれた。コロナウイルスは2002年に重症急性呼吸器症候群(SARS)、12年に中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こしたが、新たなパンデミック(世界的大流行)への備えは新型インフルエンザと比べて手薄だった。

 新型コロナは中国・武漢の研究チームによる分析で、雲南省の洞窟にすむコウモリが持つコロナウイルスと遺伝情報が96%一致することが判明。SARSと同様にコウモリのウイルスが起源と考えられている。