クローズアップ科学

新元素の発見競争 119番で再び日露対決

 日本発祥の新元素「ニホニウム」を発見した理化学研究所が、次に狙う119番の新元素を見つけ出す本格的な実験を開始した。ロシアも既に着手しているとされ、ニホニウムの発見で激しく競い合ったライバルが再び対決することになる。(伊藤壽一郎)

 宇宙に存在する無数の星から、身の回りにある多様な自然物や人工物まで、あらゆる物質は原子という小さい粒で構成されている。原子の種類を示すのが元素で、その探究は万物の成り立ちを解き明かす重要な手掛かりをもたらす。

 新元素の発見は科学技術の発展や国力の誇示にもつながるため、各国が激しい競争を繰り広げてきた。これまでは欧米が独占してきたが、理研チームが2015年、露米チームとの激戦を制し113番元素の発見について国際認定を獲得。翌年、国名にちなんでニホニウムと命名し、周期表にアジア初の名前を刻んだ。

119番元素の探求
119番元素の探求