歴史シアター

道三・岐阜城「一ノ門」は打壊せず 信長の義父への思い

斎藤道三、織田信長らが居城とした岐阜城=岐阜市
斎藤道三、織田信長らが居城とした岐阜城=岐阜市

 戦国武将の斎藤道三(?~1556年)が築城し、その後に入った織田信長(1534~82年)が改修・整備したとされる岐阜城(岐阜市)。城郭の入り口にあたる城門「一ノ門」は、道三が築いたものだったことが確認され、改めて注目を集めている。道三の孫を倒して、岐阜城を奪取した信長は、それまでの施設を一新し、独創的な城造りをしたとみられていたが、「一ノ門」は義父でもある道三からの継承だった。城郭の防御で最も重要な城門。道三からのものを使い続けていたことは、義父への強い思いがあったのかもしれない。

                      (編集委員 上坂徹)

            

土岐氏城門と酷似

 一ノ門は岐阜城が築かれている金華山(旧名・稲葉山、標高329メートル)の山上部で、信長が築いたとみられる天守台の南西に位置する。江戸時代の絵図や資料から、一ノ門は城郭の入り口にあり、巨石と石垣を組み合わせた城門だったことが分かっている。現状、城門の建物遺構は確認されておらず、巨石や石垣が倒れた状態で放置されている。