阿比留瑠比の極言御免

韓国はプライドを失ったのか

 韓国はプライドを失ったのか-。慰安婦問題やいわゆる徴用工訴訟での韓国のなりふり構わぬ補償要求の連発に、そう感じる。無理筋な約束破りも事実関係も一切意に介さず、とにかく己を被害者だと言い募って金銭を追い求める姿は、韓国社会のタガが外れたようにも映る。

 そんな感想を抱いたのは、証拠も日本側証言もないまま慰安婦募集の強制性を認めた平成5年8月の河野談話の資料を読み返していてである。河野談話に先立ち同年3月、就任して間もない韓国の金泳三大統領はこう明言した。

 「日本政府に物質的補償を要求しない方針であり、補償は来年から韓国の予算で行う」

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