首相、日朝首脳会談「条件つけず話し合いたい」 拉致解決へインタビューで決意

政治 産経新聞のインタビューに答える安倍晋三首相=1日午後、首相公邸(春名中撮影)
政治 産経新聞のインタビューに答える安倍晋三首相=1日午後、首相公邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相は1日、産経新聞の単独インタビューに応じ、日朝首脳会談について「条件をつけずに金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会って、率直に、虚心坦懐(たんかい)に話し合ってみたい」と早期実現に意欲を示した。北朝鮮による日本人拉致問題の解決が長引く中、強いメッセージを発することで事態を動かす決意を示した形だ。

 首相は「5人の拉致被害者の帰国以来、1人の拉致被害者の帰国も実現していない。問題解決に向け当初から取り組んできた政治家として痛恨の極みだ」と述べた。その上で「国際社会との連携と同時に、わが国が主体的に取り組むことが何よりも重要だ。日朝の相互不信の殻を打ち破るためには私が金氏と直接向き合う以外ない」と明言した。