抗議100件超 原発処理水「大阪湾放出も」発言、松井市長の狙い 

 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後の処理水をめぐり、「大阪湾での放出もあり得る」とした松井一郎・大阪市長(日本維新の会代表)と吉村洋文大阪府知事(維新副代表)の発言が波紋を広げている。今月17日に考えを明らかにしてから、漁業者や市民団体を中心に100件以上の抗議が殺到。一方で膠着(こうちゃく)した議論に一石を投じたという評価もある。両氏は内閣改造の目玉だった小泉進次郎環境相に態度表明を求めており、次期国会でも論点になるとみられる。

 「なんで大阪湾やねん、ということ。ここは閉鎖的な海だから、太平洋に流すのとわけが違う」

 大阪市長と知事にあて、発言撤回を求める緊急抗議文を出した大阪府漁業協同組合連合会(同府岸和田市)の岡修会長が憤る。たとえ科学的に安全でも一定の風評被害は避けられず、「被災地だけに押しつけられないのは分かるが、政治的な意図で発言している」と述べ、漁業者への配慮に欠くと反発した。