政界徒然草

皇室だけが捨てなかった古代との絆 男系の意義を深掘りする

女系天皇容認論に警鐘を鳴らす新田均氏(内藤慎二撮影)
女系天皇容認論に警鐘を鳴らす新田均氏(内藤慎二撮影)

 安定的な皇位継承の在り方をめぐり、主要野党などの間で過去に例のない「女系天皇」容認論が浮上している。この背景には何があるのか。歴史をひもとくと、「女系天皇」論の裏側に今の価値観で伝統を断ち切ろうとする現代人の傲慢さもみえてくる。

 皇学館大の新田均教授によると、古代人は男系(父系)を「祭り主の血筋」と捉えた。ゆえに、天皇の祖先祭祀(さいし)も男系以外は務まらないと考えられてきた。しかし、明治時代に近代的な戸籍制度が導入されたことにより、皇室を除き、日本人は男系の意味を理解できなくなっていったという。

 「日本には『血筋』に関して2つの考え方がある。1つは『父親の父親の父親…』という具合に先祖を遡(さかのぼ)って意識する“氏”という考え方。もう一つは父母とのつながりを意識する“家”という考え方だ。憲法の皇位の『世襲』は前者のことだが、現代人は後者の感覚で捉えている」

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