沖縄取材の現場から

中東派遣 海自哨戒機部隊が抱える課題

報道陣に公開されたP3C哨戒機の海上訓練で、船舶情報確認の対象となったタンカー=令和元年12月10日、沖縄県南西沖上空(杉本康士撮影)
報道陣に公開されたP3C哨戒機の海上訓練で、船舶情報確認の対象となったタンカー=令和元年12月10日、沖縄県南西沖上空(杉本康士撮影)

 河野太郎防衛相は11日、那覇市の海上自衛隊那覇基地にいた。アフリカ東部ジブチに派遣されるP3C哨戒機部隊の隊員を見送るためだ。式典では「諸君におかれてはこの意義を十分に自覚し、各国部隊や国際機関と緊密に連携し、勇気と誇りを持って任務に精励してください」と呼びかけた。

 河野氏が強調した「意義」とは、自衛隊が新たに担う中東海域での任務のことだ。日本船舶の安全確保を目的とした情報収集活動を行うもので、得られた情報はホルムズ海峡周辺で有志連合として活動する米軍などと共有する。

 P3C哨戒機はレーダーやソナーなどを駆使し、日本近海を航行する潜水艦や不審船を警戒・監視する役割を担う。米シンクタンク「戦略予算評価センター(CSBA)」のトシ・ヨシハラ上級研究員は2014年に発表した報告書で「日本は世界で最も大規模で、手ごわい固定翼の対潜水艦戦力を誇る国の1つだ」と評価する。

沖縄の部隊が選ばれた理由

 今回中東に派遣されたのは、那覇基地に拠点を置く海自第5航空群の部隊だ。だが、第5航空群にとって中東での情報収集活動は唯一の任務ではない。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください