韓国メディア、また誤用 昭和10年以前の福岡の写真を「軍艦島徴用工」

かつて海底炭坑として栄えた端島は、戦艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれている=長崎市端島(奈須稔撮影)
かつて海底炭坑として栄えた端島は、戦艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれている=長崎市端島(奈須稔撮影)

 長崎市の端島(はしま)炭坑(通称・軍艦島)で戦時労働を強いられた朝鮮人作業員だとして韓国メディアが報じた写真が、実際は昭和10年以前に福岡県内で撮影され、いわゆる徴用工とは無関係であることが10日、産経新聞の取材で分かった。

 韓国の中央日報系のテレビ局JTBCと聯合ニュースTVは昨年12月3日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が前日にホームページに掲載した「明治日本の産業革命遺産」に関する日本政府の報告書をニュース番組で取り上げ、朝鮮人の労働実態に触れていないとして批判的に報じた。