単刀直言

森雅子法相 検察人事「事務方の案を尊重」 保釈中のGPS装着など検討

インタビューに答える森雅子法相=東京都千代田区(松井英幸撮影)
インタビューに答える森雅子法相=東京都千代田区(松井英幸撮影)

 最近の国会質疑で、東京高検の黒川弘務検事長(63)の勤務を6カ月間延長したことが取り上げられていますが、事実を淡々と説明するしかないと考えています。

 一般的にいえば、高検の検事長の人事は任命権が内閣にあります。さらに法相は、それを「補職」する権限がある。補職とは、誰を検事長にするのか決めた上で、例えば「仙台高検」「名古屋高検」というように、勤務地を定めることを指します。

 高検検事長を決める閣議にあたり、法相は「こういう議題にしてください」と「閣議請議」します。今回も私が閣議請議をし、内閣で決めました。

 個別の人事ですのでそれ以上のことは言えませんが、私は、検察の人事にあたり、通常、事務方から上がってきた案を尊重しています。それに尽きるのです。

 ■「緊急時」上陸拒否を政治決断

 中国から拡大した肺炎を引き起こす新型コロナウイルスをめぐり、国内での感染拡大を防ぐため緊急対応を取りました。政府は上陸の申請日前から14日以内に中国湖北省に滞在歴がある外国人や、感染症の発生地の中国湖北省が発行した中国旅券を所持する外国人の上陸を当面拒否することを決め、今月1日から運用しています。