外交安保取材

習近平主席の国賓来日 延期不可避か 「人災」との指摘も、政権批判回避で

マスク姿で北京市内の施設を視察する中国の習近平国家主席=10日(新華社=共同)
マスク姿で北京市内の施設を視察する中国の習近平国家主席=10日(新華社=共同)

 中国で肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、4月に予定する習近平国家主席の国賓来日が延期される可能性が濃厚になってきた。日中両政府は日程を変えない姿勢を強調するが、新型肺炎の収束は見通せず、中国の国会に相当する全人代(全国人民代表大会)は3月5日の開幕予定が延期される方向になったからだ。

 感染拡大を踏まえ、自民党の一部や立憲民主党からは、国賓来日の延期を求める意見が上がっていた。

 自民党の保守系有志議員のグループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」のメンバーらは14日、首相官邸に岡田直樹官房副長官を訪ね、習氏の来日に反対する声明文を手渡した。

 代表幹事を務める青山繁晴参院議員は「(習氏に)予定通りに来られると、間違った収束宣言などにつながりかねず、日本政府や場合によっては天皇陛下が政治利用されることになりかねない。来日そのものをおやめいただきたい」と記者団に語った。

 だが、政府はあくまで日程を変えない方針を堅持してきた。菅義偉官房長官は14日、「習氏の訪日は、予定通り行うべく、粛々と準備を進めていく考えだ。日本から延期を求めることは想定はしていない」と強調した。

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