阿比留瑠比の極言御免

「武漢ウイルス」と呼ぶべき訳

 13日、米ワシントンのホワイトハウスで新型コロナウイルスへの対応について記者会見するトランプ大統領(ロイター)
 13日、米ワシントンのホワイトハウスで新型コロナウイルスへの対応について記者会見するトランプ大統領(ロイター)

 世界で蔓延する肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを何と呼ぶのがいいか。WHO(世界保健機関)は「COVID(コビッド)-19」と名付けたが、覚えにくいこの病名はあまり流通していないしピンとこない。歴史に残るであろう災厄なのだから、もっと明快な呼称がふさわしい。

 「『武漢熱』などと差別的な表現をする自民党議員がいる」

 立憲民主党の蓮舫副代表は2月15日、ツイッターでこう指摘した。特定の地名と結び付けることは、風評被害や差別を助長しかねないとの懸念からだろう。とはいえ責任回避をもくろむ中国の姿勢をみると、地名や国名を外すことはむしろ弊害を生むのではないか。

 米国では、政府高官がこのウイルスについて「中国ウイルス」(トランプ大統領)、「武漢ウイルス」(ポンペオ国務長官)とはっきり呼んでいる。これはゆえないことではない。

 オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は今月11日の講演で、ウイルスに関する中国政府の初動の対応について「隠蔽活動だった」と断じ、こう強く批判した。

 「そのせいで世界各国の対応が2カ月遅れた」

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください