
菅義偉官房長官は29日、那覇市を訪れ、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減した国際通りなどを視察し、観光業界への支援をアピールした。菅氏はこれまで、政府の成長戦略の柱として訪日外国人客(インバウンド)の拡大を主導してきた。観光のテコ入れにいち早く乗り出したのは、「ポスト安倍」を見据えて求心力を立て直す狙いもある。(大島悠亮)
菅氏は同日、肝いりで整備を進めた那覇空港第2滑走路の供用開始式典であいさつし、「第2滑走路が観光業を中心とする沖縄の発展に大きな役割を果たす」と力を込めた。地元関係者との意見交換会では「観光を中心とする産業基盤を失うことがないよう、助成金を含め対応する。V字回復につなげたい」と語った。