政界徒然草

公明・山口代表が連立離脱より恐れたもの 首相に迫った決断

首相官邸に入る公明党の山口那津男代表=15日午前(春名中撮影)
首相官邸に入る公明党の山口那津男代表=15日午前(春名中撮影)

 20年以上にわたる自公政権でも異例の光景だった。公明党の山口那津男代表が新型コロナウイルスの緊急経済対策をめぐり、閣議決定を覆す政治決断を安倍晋三首相に迫った。言外に連立離脱さえにじませながら首相を押し切った背景には、日々高まる国民の不満への強い危機感があった。

 「私も首をかけてお願いしている。決断しなければ共倒れになる」

 16日朝、山口氏は携帯電話で安倍首相に不退転の決意を伝えた。政府は令和2年度補正予算案に減収世帯への30万円給付を盛り込んでいたが、国民からの評価はすこぶる悪かった。山口氏は予算の組み替えによってこれを撤回し、1人10万円給付を新たに盛り込むよう求めていた。

 ただ、減収世帯30万円給付は、公明党も了承した上で閣議決定された政策だった。いたずらに変更すれば政府与党の意思決定プロセスの信頼性を損ねる事態にもつながりかねない。当然、山口氏にも葛藤はあった。

 「政府与党で積み上げたものを与党党首が覆そうというんだ。俺だってバカ丸出しだ…」

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください