戦後75年 憲法改正(4)

自民「党是」とは程遠い自民の不作為

 自民党総裁の首相、安倍晋三は「憲法改正は立党以来の党是だ」と繰り返し強調する。昭和30年の立党時に策定した公式文書の一つ「党の使命」は、「現行憲法の自主的改正」を実行すると記載している。

 しかし、今年で65年となる党の歴史を振り返れば、改憲を前面に掲げたのはごく最近でしかない。立党時の熱が冷めた40年ごろからは、改憲に反対する社会党などの野党が国会で3分の1以上を占め、改憲の国会発議に必要な「3分の2以上」の壁であり続けた。

「改憲をめぐる発言」グラフィック拡大版

 軌を一にするように高度経済成長で国民は豊かさを享受し、国際情勢に目を向ければ米ソ冷戦の真っただ中。冷戦終結ごろまでの約30年間は、自民党も含め主体的に「国のかたち」を考えず、改憲は不急との「思考停止」に陥った。

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