「空前絶後」の規模でも欠けるスピード、すでに3次視野

出邸する安倍晋三首相=27日午前、首相官邸(春名中撮影)
出邸する安倍晋三首相=27日午前、首相官邸(春名中撮影)

 政府が27日閣議決定した令和2年度第2次補正予算案は1次補正と合算した事業規模が233・9兆円という「空前絶後」(安倍晋三首相)の規模になった。ただ、これは政府の予算措置に伴って動く民間資金も加えて算出されており、実際の政府支出額は事業規模の3割弱とみられる。資金繰り支援策は手続きに時間がかかり、倒産や失業の急増をどこまで抑えられるかは見通せない。日本経済を成長軌道に戻すため、早晩3次補正の編成を迫られるのは避けられない状況だ。

 ■本当に世界最大?

 安倍首相は新型コロナの経済対策について「世界最大の対策」と胸を張る。確かに1、2次補正を合わせた事業規模でいえば、国内総生産(GDP)の4割強に相当する巨大な金額だ。

 だが事業規模は民間金融機関による融資や対策の民間負担分を含む。政府支出と同じ意味で扱われることが多い財政支出(1、2次補正合計120・8兆円)も将来的に返済される公的資金を元手にした政府系金融機関の融資などが入る。

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