コロナ 国を守れるか

自衛隊派遣、国防とのバランス 感染者出せば組織の機能低下

 国内で新型コロナウイルスの感染者がほとんどいなかった2月5日、内閣官房は政府の「新型コロナウイルス感染症対策の対処体制」の組織図を作成した。11省庁が並ぶ中、防衛省は抜け落ちていた。当時、国家的危機への対応という認識が薄かったのかもしれない。だが、以降の未知なるウイルスとの戦いでは自衛隊が頼れる存在となった。

 集団感染が発生し、横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では乗客ら約3700人が船内に隔離された。2月7日、陸上自衛隊医官の中山健史2佐は船内に足を踏み入れ、戸惑った。

 過去に勤務した病院よりも広大で、それでいて廊下は狭く、複雑に入り組んだ構造に「全体像の認識が難しい」と感じた。携帯電話の電波が弱く他のメンバーとの連絡が取りにくい環境にも苦労しながら8日間、検体採取などにあたった。

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