阿比留瑠比の極言御免

横田家がメディアに求めた猛省

横田滋さんが亡くなったことを受け、会見する(左から)横田拓也さん、早紀江さん、哲也さん=9日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
横田滋さんが亡くなったことを受け、会見する(左から)横田拓也さん、早紀江さん、哲也さん=9日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

 拉致被害者、横田めぐみさんの父で5日に亡くなった拉致被害者家族会初代代表、横田滋さんの妻、早紀江さんら遺族が9日に行った記者会見は、心を揺さぶるものだった。その毅然(きぜん)としたたたずまいと心底から発する言葉に、このまま拉致問題の傍観者でいていいのかと、改めて自問した人も少なくないことだろう。

 なかんずく、平成14年9月の小泉純一郎首相(当時)との初会談で、北朝鮮の金正日総書記が拉致の事実を認めるまで、拉致問題に関心が薄いか冷たかったメディアやジャーナリストらは、改めて猛省を迫られたといえる。

 「マスコミも、イデオロギーに関係なく、この問題をわがこととしてもっと取り上げてほしい」

 めぐみさんの弟、拓也さんはこう訴えた。何の罪もない少女が外国に無理やり拉致され、そのまま帰ってこないという悲劇、北朝鮮による国家犯罪を、主義主張という色眼鏡で見るなという当然の話だが、それがそうはなってこなかった。

 同じくめぐみさんの弟である哲也さんは、父の死を安倍晋三首相やその政権批判に利用するのはやめてほしいと主張した。

 「(安倍首相は)北朝鮮問題が一丁目一番地と考えていたのに、何も動いていないじゃないかというような発言を耳にする」

 哲也さんは名指しは避けていたが、これは7日のTBS番組でのジャーナリストの青木理氏の発言と符合する。青木氏はこう述べて安倍政権の外交政策を批判・揶揄(やゆ)していた。

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